落雷で被災の神谷神社 保存修復工事の起工式 坂出市

去年、落雷により国宝に指定されている本殿が被災した香川県坂出市の神谷神社で保存修理工事が始まることになり12日、起工式が行われました。

坂出市にある神谷神社は、去年9月27日、落雷による火事で、国宝に指定されている本殿のひわだぶきの屋根が焼けました。

およそ1年かけて保存修理工事が始まることになり、12日、起工式が行われ、宮司が祝詞をあげた後関係者が玉串をささげて工事の安全を願いました。

神谷神社の本殿は鎌倉時代の前期に創建され、三間社流造の神社建築としては、国内で最も古い社殿だということで、昭和30年に国宝に指定されました。

保存修理工事は10月から始まり、2年後の令和7年9月の完了を予定していて、費用は総額でおよそ1億5000万円が見込まれています。

神谷神社の中尾格宮司は「被災してからおよそ1年たったがあっという間に時間が過ぎた。受け継いできた貴重な本殿をこれからもお守りしていきたい」と話していました。