関西万博で周遊ツアーなど 高松・松山・広島・岡山市が連携

松山市や広島市など瀬戸内エリアの4つの県庁所在地の市長が地域の活性化策などを話し合う会議が2日松山市で開かれ、大阪・関西万博にあわせ4都市周遊ツアーをつくるなどインバウンド客の呼び込みに向け連携していくことを確認しました。

この会議は、松山市と高松市、それに広島市と岡山市が持ち回りで開催していて、ことしは松山市の観光名所、松山城の二之丸史跡庭園で開催され4市の市長が出席しました。

はじめに松山市の野志市長が「共通の目的である瀬戸内エリアの観光や経済の活性化に向けてそれぞれの長所を生かした方策を確認する会議にしたい」と述べました。

つづいて再来年に開催される大阪・関西万博で、関西を訪れた外国人観光客を瀬戸内エリアに呼び込むため、4つの都市をJRや船舶で巡る周遊ツアーを来年度、策定することを決めました。

これに先だって、ことし11月、海外メディアを招いた4都市を巡るツアーを実施して、海外に向けた瀬戸内エリアの魅力の情報発信を強化していくということです。

会議のあとの会見で、松山市の野志市長は、「お互い刺激を受けて切磋琢磨しながら瀬戸内エリアを盛り上げていきたい」と話していました。

また高松市の大西市長は「インバウンド客の増加に向け交通ダイヤなどの利便性向上に取り組みたい」と話していました。

また広島市の松井市長は「大阪・関西万博開催に向け、旅行事業者などとの連携を強化して観光客誘致に取り組みたい」と話していました。

会議のあと4市の市長は道後地区に移動し、商店街や温泉旅館の視察を行っていました。

次回の会議は、来年秋に岡山市で開かれるということです。