豚熱の感染防止へ 農場に消毒用の消石灰を配布

佐賀県の養豚場でブタの伝染病、CSF=豚熱の感染が確認されたことを受けて、香川県などは県内の農場に感染を防ぐための消石灰の配布を行っています。

先月、佐賀県唐津市の2か所の養豚場で豚熱の感染が確認されました。

県内では、ことし1月からこれまでに野生のイノシシ21頭に豚熱の感染が確認されています。

このため県とJAは、県内の養豚農家に消毒用の消石灰の配布を25日から始めました。

消石灰は県内26の農場を対象に、各地の「JA香川県ふれあいセンター」であわせて650袋を配布することにしています。

このうち綾川町にあるJAの施設では、訪れた養豚農家の車に職員がフォークリフトを使って消石灰の入った袋を積み込んでいました。

県によりますと、県内の養豚場のブタは生後30日前後でワクチン接種をしているということですが、ワクチン接種をしていない生後30日未満の子豚への感染には特に注意してほしいとしています。

施設を訪れた養豚農家は「非常に危機感を持っていて怖いと思う。石灰をまくことでウイルスが死滅することを期待したいが心配は常にしている」と話していました。

県畜産課の大西美弥家畜防疫主幹は「農家には消石灰の散布も含めて豚舎内へのウイルスの侵入を防止する取り組みを続けてほしい」と話しています。