「花山天文台」の存続願い宇宙を題材にした落語会 さぬき市
90年以上の歴史がある京都大学の「花山天文台」の存続に向けた資金を募ろうと、宇宙を題材にした落語などの会がさぬき市で開かれました。
昭和4年に設置された京都大学の「花山天文台」は太陽系の惑星などの観測で世界的な業績をあげたほか、アマチュアの天文ファンからも高い人気を集めていますが、その後、京都大学が新たな天文台を建設したことで運営費が削られ、存続が危ぶまれています。
このため、さぬき市で17日、宇宙に関心を持ってもらうことで資金調達につなげようと、宇宙をテーマにした落語会が開かれました。
この中で、京都大学出身の落語家、桂福丸さんが「ブラックホール」に関する創作落語を披露し、ブラックホールからは光でも脱出できないことなどを分かりやすく語りました。
会場にはおよそ100人が詰めかけ、笑いの渦に包まれていました。
また、講談師の旭堂小南陵さんによる講談も披露され、大学をやめてまで天文の研究に励んだ花山天文台初代台長の取り組みを迫力ある語り口で話していました。
落語会を主催した花山宇宙文化財団の柴田一成理事長は「花山天文台のように、古くても星や宇宙を体験できる場所は大切だということをより多くの人に知ってもらい、存続に向けて応援してもらえたらうれしい」と話していました。