県 街路灯の電気料金過払いで四国電力と民事調停へ

香川県は、手続き漏れにより余分に支払っていた街路灯の電気料金、800万円あまりの返還を求め、四国電力との民事調停を申し立てる議案を、9月議会に提案することを明らかにしました。

県の説明によりますと、去年5月からことし2月までに、県が管理する街路灯の電気料金の契約、7000件あまりを調査したところ、すでに撤去やLEDへの変更、さらに管理を市や町に移していた街路灯の契約が変更されず、およそ1800万円を余分に支払っていたということです。

県では、電力会社2社と市や町に返還を求めたところ、中国電力と市や町からは、あわせて、およそ1000万円の入金を確認しましたが、四国電力から800万円の返金が期日までになかったということです。

このため県は、返還を求める民事調停の申し立てを行うための議案を9月県議会に提案することにしました。

県によりますと、契約の廃止手続きについては、口頭でやりとりすることが多かったとしています。

これに対し四国電力は「契約廃止の手続きは、口頭で受け付けているが、申し込みがあった事実が確認できなかったため返還に応じることは難しい」としています。

県道路課の王尾健一郎課長は「すぐにマニュアルを整備して電力会社を含めて周知し、同じことが二度と起こらないように徹底していきたい」としています。