「SANUKI ReMIX」開催へ 職人が意気込み語る

優れた技術を持つ職人と国内外で活躍するアーティストが一緒になってこれまでとひと味違う作品を作るプロジェクト、「SANUKI ReMIX」がことしも開かれることになり、参加する職人などが意気込みを語りました。

このプロジェクトは、香川の職人が持つ技術力をより多くの人に知ってもらおうと高松市のデザイン会社と大手旅行会社のJTBなどが開くもので、今回で3回目となります。

5日、高松市の玉藻公園にある披雲閣でプロジェクトの概要が発表されました。

それによりますと、香川漆器と手袋、庵治石、それに讃岐うどん、最中を手がけるあわせて5人の職人が、5人のアーティストとそれぞれチームを組んで、作品作りに挑みます。

アーティストの斬新なアイデアをもとに職人の技術を生かしたこれまでとはひと味違う作品を作ることが狙いで、作品は、ことし11月3日から12日まで玉藻公園で開かれる展示会で披露されます。

プロジェクトに参加する庵治石の加工職人、古市朋之さんは、「庵治石が墓石で使われているだけではないことを知って欲しいし、なかなか知ることが少ない石という素材について楽しみながら理解を深めてもらい、好きになってもらいたい」と話していました。

また、古市さんと組むナイトコンテンツディレクターの下田栄一さんは、「古市さんの工房にもうかがったが、大きな石を切るというすごくダイナミックなことをしつつ、繊細さも必要だと感じた。こうした技術をプロジェクションマッピングやデジタルを使って楽しく体感できる形で紹介したい」と話していました。

「SANUKI ReMIX」の総合プロデューサー、村上モリローさんは、「3回目となる今回はこれまでよりも感性で感じられる展示にしたい。楽しそうだなと思ってなんとなく来場したお子さんや若い人たちが、帰るときには『職人ってすごいな』という感覚を残していただけると、記憶として残る。そういう展示会にしたい」と話していました。