“治療中の死亡は医師らのミス” 遺族が賠償求め坂出市を提訴

坂出市立病院に入院していた当時74歳の男性が、治療中に死亡したのは医師らのミスによるものだとして男性の遺族が坂出市に損害賠償を求める訴えを起こしたことがわかりました。
市は訴えを退けるよう求めています。

高松地方裁判所丸亀支部に訴えを起こしたのは、坂出市立病院で入院中に死亡した当時74歳の男性の妻とこども、あわせて3人です。

訴えによりますと、男性は去年5月、坂出市立病院で腹くうにたまった水を抜いて体内に戻す治療を受けていましたが、基準を超える量や速度で水を抜かれ心停止となったほか、たんぱく質の一種「アルブミン」を適切なタイミングで投与されなかったことで循環不全を引き起こしたなどとしています。

さらに、治療中にベッドから離れトイレで倒れていた男性を看護師がすぐに探さなかったなどとして、男性が死亡したのは、担当した医師や看護師のミスによるものだとして、坂出市に3700万円余りの支払いを求めています。

裁判は、すでに始まっていて、この中で、坂出市は訴えを退けるよう求めています。

また、坂出市立病院はNHKの取材に対して、「係争中のため、回答を差し控えます」としています。