“議員の職員への執ような追求は不適切” 高松市議会

7月、高松市の市議会議員が職員に対して執ように追求したのはパワーハラスメントにあたるとして市が議会に対応を申し入れたことについて、市議会の議会運営委員会が調査結果をまとめました。
議員の行動は不適切だったとした上で、議員から職員へ謝罪を求めるとともに再発防止に向けてすべての議員を対象にハラスメント研修を行うとしています。

これは高松市が放課後児童クラブを民間委託することをめぐり、7月、職員が茂木邦夫議員から「虚偽の説明をし、公務員として問題があるのではないか」などと発言され、精神的な苦痛を受けたのはパワーハラスメントにあたるとして8月、大西市長が市議会に対し、対応を求める申し入れを行っていたものです。

これを受けて市議会の議会運営委員会が事実関係を調査した結果、確かな証拠がないのに罰則を持ち出し、執ように職員を追求したことは議員として不適切だったと結論づけました。

その上で
▽茂木議員とその会派に対して議長が厳重注意し、職員へ謝罪を求めたほか
▽すべての市議会議員を対象に再発防止に向けたハラスメント研修を行うことを決めました。

これに対し、茂木議員が所属する会派「市民フォーラム21」の大西智会長は「会派として責任を真摯に受け止め、決定したことに誠意を持って臨みたい」と述べ、謝罪しました。

議会運営委員会の橋本浩之委員長は「今回の決定は委員全員の共通の意見だったと思う。市議会議員全員の認識を深めるためハラスメントの研修を行いたい」と話しています。