「防災の日」前にARの防災アプリ使い街歩き 坂出

9月1日の「防災の日」を前に、小学校の教員や地域の防災関係者が、地震や豪雨などの災害を想定したAR=拡張現実の防災アプリを使って街歩きをする体験会が28日に坂出市で開かれました。

体験会には、小学校の教員や地域の防災関係者などおよそ30人が参加し、はじめに地域の防災について坂出市と連携協定を結んでいる大阪大学とアプリを開発した大阪公立大学の担当者が、防災アプリについて説明し、土砂災害や浸水などの危険がある場所を表示できるほか、警報音で危険を周知できることなどを解説しました。

このあと2つのグループに分かれスマートフォンの防災アプリを使いながら街を歩きました。

このうち、地震の揺れで火災が発生するおそれがある空き家が多い地域に近づくと、ARの技術を使って空き家が燃え広がる映像が映し出されました。

また、用水路の近くで防災アプリを使うと、胸の辺りまで浸水している様子が映し出され、参加者は浸水のおそれを体感していました。

参加した教員の女性は「ふだん災害を意識して歩くことがないので防災アプリを通して危険な箇所がわかりました。1年生の担任ですが、危険なところが視覚的にわかるので授業でも使っていきたい」と話していました。

また、地元の防災士の女性は「災害はいつ来るかわからないので子どもたちだけでも避難場所に行けるようにこのアプリを通して伝えていきたい」と話していました。