ユネスコ無形文化遺産の「滝宮の念仏踊」登録後初めて奉納

去年、ユネスコの無形文化遺産に登録された香川県綾川町に伝わる「滝宮の念仏踊」が、登録後、初めて地元の神社で奉納されました。

「滝宮の念仏踊」は、平安時代に、菅原道真が干ばつで苦しむ農家のために雨乞いをして、大雨が降ったことを喜んだ人々が始めた踊りだと伝えられています。

全国各地に伝わる「風流踊」のひとつとして去年、ユネスコの無形文化遺産に登録され、27日、登録後初めて、綾川町の滝宮神社で踊りが奉納されました。

ことしは5年に1度行われる「総踊り」の年で、町内の11組すべての「踊組」が踊りを奉納しました。

花笠をかぶり錦のはかまと陣羽織を身につけた踊り手たちは、「ナムアミドーヤ」という念仏を唱えながら、ほら貝やかねなどの囃子に合わせ踊りを披露していました。

初めて見たという女性は「立派で感動しました。きれいで躍動感がありすごくよかったです」と話していました。

また踊り手を務めた男性は「神様にお礼の気持ちを込めてしっかりと奉納させてもらいました。世界に認められたということで励みになりますし、今まで以上に伝えていかないといけないという気持ちも強くなりました」と話していました。