丸亀市の企業から寄付 多度津町「合田邸」の保全・活用に

多度津町にあるかつての豪商の邸宅、「合田邸」の保全と活用に役立ててもらおうと、丸亀市のメーカーから多度津町へ、企業版ふるさと納税で1000万円が寄付されました。

「合田邸」は、豪商や事業家、政治家などとして四国の近代化に貢献した合田家の邸宅で、「多度津七福神」と呼ばれた7人の豪商の邸宅のうち唯一現存しています。

多度津の歴史を今に伝える重要な建物で、おととし、町の有形文化財に指定され、文化的価値を保全するための緊急保全工事が行われることになっています。

この合田邸の保全と活用のため、丸亀市の化学品・建材メーカーから企業版ふるさと納税で1000万円が寄付され、多度津町役場で贈呈式が行われました。

式では、四国化成ホールディングスの渡邊充範社長から多度津町の丸尾幸雄町長に寄付金の目録が手渡されました。

丸尾町長は感謝状を贈り「心温まるすばらしい寄付を有効に活用していきたい」と述べました。

四国化成ホールディングスの渡邊充範社長は「合田邸をまちづくりに生かすという試みには賛同するところが大きい。町民や観光客に実感してもらい生きた形で使っていくのが1番いいと思う」と話していました。