香川県知事などの海外訪問計画 3県議が計画の再検討申し入れ

香川県の知事や県議会議員がことし11月に行う海外訪問について、3人の県議会議員が日程の短縮や費用の削減など、計画を改めて検討するよう、県や県議会に対して申し入れを行いました。

ことし11月に香川県の県議会議員8人が知事に同行し、香川県人会の記念行事などに出席するため、ブラジルなど3か国を訪問する計画については、今月閉会した県議会で審議され、賛成多数で可決されました。

この一方で、航空料金や宿泊代金などの費用が総額で2100万円、議員1人あたりの旅費が260万円を超えるのは多額だとして、抜本的な見直しを求める陳情が提出されていましたが、友好・交流には一定人数の派遣が必要だとして不採択となり、その後、議員1人が派遣を辞退しています。

これについて、21日、県議会の野党会派の議員3人が、大山智副知事や、県議会の新田耕造議長に対し、計画を改めて検討するよう申し入れを行いました。

この中では、多数の議員の派遣は反対だとした上で、周年行事が開催されないアメリカへの訪問を中止し、日程を短縮したり、航空機のビジネスクラスや最高額で1泊6万円かかるホテルの部屋の等級を下げたりするなど、計画を根本から精査すべきたとしています。

申し入れを受けた大山副知事は、「議会のことを言及する立場ではないが、知事が出張する分については必要性のあるものだと考えている。一方で、公費による出張なので機能性、安全性を確保しながら効率的になるよう努めていく」と話していました。

申し入れを行った香川県議会の樫昭二議員は、「議会で議決されたから終わりなのかという大きな反響があるのに、県や議員は県民の声を聞いていない。必ず計画を精査し、目に見える結果を出してほしい」と話しています。