まんのう町のコウノトリのひな巣立つ 県内での巣立ちは初めて

まんのう町で誕生が確認された、国の特別天然記念物のコウノトリのひなが16日、巣立ったことが確認されました。
県内でコウノトリの巣立ちが確認されたのは初めてです。

まんのう町では、ことし5月に山あいの電柱の上に作られた巣で、国の特別天然記念物のコウノトリのひなが誕生しているのが確認され、現在、オス1羽が育っています。

その後、ひなは順調に育ち、16日午後1時すぎ、NHKのカメラが地上11メートルの高さの巣から飛び立つ姿をとらえました。

日本野鳥の会によりますと、コウノトリが飛び立ったあと、近くの田んぼに降り立ったのを確認したということで、ひなが巣立ったと見ています。

ふ化から巣立ちまではおよそ60日と、標準的な早さだということです。

県内で巣立ちが確認されたのは、ひなの誕生に続いて初めてで、野鳥の会によりますと、巣立ったひなはしばらくは巣の近くで親鳥からエサのとり方を教わり、自然の中で独り立ちしていくということです。

日本野鳥の会香川県支部の川南勉支部長はNHKの取材に対し、「県内で初めてのことなので無事に巣立ってほっとしています。今後は毎年コウノトリが帰ってこられる環境づくりを考えていきたいです」とコメントしています。