善通寺市特産の“四角いスイカ” 出荷始まる

善通寺市で、特産の四角い形をしたスイカの出荷が始まりました。

四角いスイカは善通寺市筆岡地区の農家がおよそ50年前に開発した、1辺がおよそ18センチの立方体のスイカで、特産品を地域ブランドとして保護する国の制度にも登録されています。

ことしは去年より3軒多い8軒の農家が栽培していて、出荷の初日には集荷場に200個余りが集まり傷がないかなどを確かめたあと、シールを貼って丁寧に箱詰めしていました。

四角いスイカは、実が直径18センチ弱になるまで育てたあと、立方体の枠に入れて育て生育の途中で早めに収穫するため、甘味が乏しく、食用には向かないということですが、観賞用として多くの需要があり、1個が1万円ほどで出荷されています。

JA香川県によりますと、ことしは出荷予定の数がおよそ300個で、雨が多かったことなどから去年より200個ほど少ないものの、形や模様がきれいに仕上がり、品質は良いということです。

JA香川県善通寺西瓜部会の山下敏行部会長は「見た目が真四角でサイコロのようにきれいな形が特徴です。特に梅雨の豪雨などで被災されて苦労されてる人が多い中で、ほっと一息をつけるよう一服の清涼感を感じてもらえたら」と話していました。

四角いスイカは7月中旬まで東京や関西を中心に全国に向けて出荷されます。