小豆島「中山の舞台」が大規模改修工事 老朽化で倒壊のおそれ

農村歌舞伎の舞台として江戸時代の後期に建てられ、国の重要有形民俗文化財に指定されている小豆島の「中山の舞台」が老朽化で倒壊するおそれがあるため現在、大規模な改修工事が行われています。

小豆島町の春日神社の境内にある「中山の舞台」は、江戸時代後期に建てられたとされる農村歌舞伎の舞台、毎年10月に住民によって歌舞伎が上演され、農村歌舞伎の伝承の場として国の重要有形民俗文化財に指定されています。

10年ほど前に舞台の戸が閉まりにくくなったことから調べたところ舞台が傾いていて、さらに舞台を支える床下の石壁の一部が崩れて柱が露出し、木材の腐食やシロアリの被害も見つかるなど、舞台が倒壊するおそれがあることが分かりました。

このため、地元の中山自治会では去年の11月から大規模な改修工事に取りかかり、3日に工事の様子が公開されました。

改修工事では、舞台のはりを鉄骨で補強したり、舞台の床下を意味する奈落の底の床面をコンクリートで強くするなど補強工事が行われ、今後は、本体の復旧に取りかかり、来年3月に完成する予定です。

総事業費は8600万円で、改修工事を行っている中山自治会は、クラウドファンディングで広く支援を呼びかけてます。

クラウドファンディングの受け付けは、ことしの8月31日までで、ホームページなどで受け付けています。