保育士の心の不調 早期発見のポイントなど学ぶ研修会

多忙な職場環境などから心の不調に陥る保育士がいる中、保育施設などの代表を対象にした研修会が、29日に高松市で開かれ、職員の変化を早期に発見するためのポイントなどを学びました。

この研修は、高松市が開いたもので市内の保育所や子ども園など127の施設の代表が参加しました。

研修では高松市保健所の藤川愛医師が講演を行い、ストレスを感じたときに現れる反応や対処法などについて例をあげながら解説しました。

そして、心の不調を早く見つけるためにはふだんから職員の状態を観察し変化に気づくようにすることや、面談を行う際は職員の良いところを褒めてから話を聞くことなどが大切だと述べました。

その後、グループに分かれて意見交換が行われ、コロナ禍で中止された行事が再開される中、計画案をつくった経験がない職員が増え、負担の増加につながっているといった意見が出されました。

高松市こども保育教育課の高本直人課長は「近年、不適切保育が問題になっていて要因として多忙な保育職場の現状などが言われている。心理的負担の軽減を図るため、研修で学んだことを生かして職場全体でメンタルヘルスに取り組んでほしい」と話していました。