空海生誕1250年記念 玉依御前をテーマに楽曲披露

弘法大師・空海の生誕1250年を記念した特別公演が丸亀市で行われ、空海の母として伝わる人物をテーマに作られた楽曲が披露されました。

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館のホールで開催された特別公演には、県内外から70人余りが訪れました。

公演では、現在の多度津町あたりに住んでいたとみられ、空海の母として伝わる「玉依御前」をテーマに、多度津町出身で国際的な音楽家、土取利行さんが作詞・作曲した、「玉依御前のうた」が披露されました。

そして、世界各地で音楽活動をする歌手の松田美緒さんが、玉依御前が空海をみごもり、うまれたわが子を見守る様子をつづった歌詞を、伸びやかに歌い上げました。

また公演では、ギリシャやインドなどの弦楽器を使って、即興でさまざな楽曲の演奏も行われました。

土取さんは、「故郷の多度津には、空海のお母さんの寺があるということで、その寺に通うようになったのですが、それから多度津町はすごく重要な場所だと分かりました。『玉依御前』は謎の多い人でもあるので、その謎解きも兼ねた歌になっています」と話していました。