マイナンバーカード保険証トラブル 調査した医療機関の6割で

マイナンバーカードと一体化した健康保険証について、医療従事者でつくる団体が調査したところ、香川県内でシステムを導入している医療機関の6割余りで、患者の情報が正しくシステムに反映されないなどのトラブルが起こっていたことが分かりました。

マイナンバーカードと一体化した健康保険証をめぐっては、今年度から原則として医療機関に専用の読み取り機を設置することが義務化されましたが、保険証に他人の情報が登録されたケースが全国で7300件あまり確認されるなどトラブルが相次いでいます。

これについて、医師や歯科医師でつくる「香川県保険医協会」が今月5日までの11日間、調査を行い、それによりますと、システムを導入したと回答した県内の60の医療機関のうち、66.7%にあたる40の医療機関が「トラブルがあった」と回答したことが分かりました。

具体的には「患者の情報が正しく反映されていなかった」というものが最も多く、中には、保険に加入しているのに「該当資格なし」などと表示されるケースもあったということです。

また、保険証に患者のものと異なる他人の住所が登録されていたケースもありました。

香川県保険医協会は「これだけ問題が噴出しているのだから、いったん義務化を中止して、当面、現行の保険証による確認に戻すべきだ」とコメントしています。