節電するには? “節電の達人”に聞く

節電するには? “節電の達人”に聞く

電気料金が値上げされる中、家計の負担を少しでも抑えるために重要になるのが「節電」です。“節電の達人”にポイントを聞きました。

教えてくれたのは、環境省認定の資格「うちエコ診断士」を持ち、住宅での節電診断にあたっている田井照仁さん。去年から節電をはじめたところ、前の年と比べて月3000円程度の節約に成功したといいます。

【ポイント1 冷房の設定温度】
“節電の達人”田井さんがまず指摘する節電のポイントは「冷房の設定温度」。暑さが増してくるこれからの季節では、電気料金に直結します。

できるだけ設定温度を下げずに、快適に過ごすためには、部屋の温度をふだんから低めに保っておくことが必要。外出する前に家庭で取り組める工夫を教えてくれました。

まず、外出時には南側にある窓のカーテンを閉めるようにします。太陽の光による室内温度の上昇を抑えられるそうです。

そして、部屋の中にある扉は開けておきます。空気の循環が促され、部屋の中に熱がこもりにくく、帰ってから冷房をつける際の節電につながるといいます。


【ポイント2 冷蔵庫の使い方見直し】
このほか、冷蔵庫の使い方を見直すことも重要です。

田井さんは、冷蔵庫の扉をあけて側面に設けられた温度設定を確認してほしいといいます。

もし、「強」の設定になっていた場合には、「中」や「弱」に変更することで使用する電力が軽減されます。

田井さんによると、夏は「中」の設定に、それ以外の季節では「弱」の設定でも十分だということです。

また、冷蔵庫には食品を詰めすぎずに利用することが重要だといいます。

冷蔵庫に食品を詰める目安としては、冷蔵庫を開けた際、一番奥に置いている食品が見えるようにすること。

冷蔵庫は空気の循環で食品を冷やすため、詰めすぎなければ効率的に電力が使用できます。さらに、食材を探す時間を短縮できるので電気代も節約できるということです。

田井さんは「自分の目標の1つとして節電を始めたうえで、工夫を積み重ねることが大事だ。まずは、どれだけの電気を使っているのかを知り、節電の取り組みでどれくらいの違いがあるのか知ってほしい」と話していました。