”障害者の虐待”認定 令和3年度は18件で3年ぶり増加
香川県内の市や町が、障害者に対して、大声でどなったり暴力をふるったりするなど「虐待があった」と認定したケースが令和3年度は合わせて18件あり、3年ぶりに前の年度から増加しました。
香川県によりますと、県内17の市と町に寄せられた、障害者への虐待の相談や通報は令和3年度は合わせて93件あり、前の年度より12件増え、四国4県では最も多くなりました。
このうち、大声でどなったり、顔をたたいたりするなど、「虐待があった」と認定された件数は合わせて18件で前の年度より12件増え、3年ぶりに増加しました。
虐待の内訳は、家族などによるものが15件と前の年度の1.9倍に増えたほか、障害者福祉施設の職員などによるものが3件となっています。
障害者への虐待をめぐっては、平成24年に「障害者虐待防止法」が施行されて、見つけた人は自治体に通報することなどが義務づけられています。
県障害福祉課は、県が施設の管理者などを対象にした研修に力を入れて、通報の義務づけや相談窓口を周知していることが件数の増加につながったとみています。