JR四国 赤字路線あり方議論“3路線候補に自治体と協議を”

JR四国の西牧世博社長は、赤字路線のあり方をめぐり、四国で利用が少ない牟岐線の一部区間と予土線、それに、予讃線の愛媛県内の一部区間を候補として、自治体との協議を始めたいとの考えを明らかにしました。

公共交通のあり方をめぐっては、4月21日に改正地域公共交通活性化再生法が成立し、これには自治体や鉄道事業者からの要請があれば、地方鉄道の存続や利用促進策、バスへの転換などを議論する「再構築協議会」を国土交通大臣が設置できることなどが盛り込まれています。

これに関連して、JR四国の西牧社長は記者会見で、赤字路線のあり方についての議論を始めたいとの考えを四国4県に伝えたことを明らかにしました。

その上で西牧社長は、対象となる路線の候補について、利用が極めて少ない▽徳島県の牟岐線の一部区間と▽愛媛県と高知県とを結ぶ予土線、それに、▽予讃線の愛媛県内の一部区間を挙げた上で、「3線区のうちどれかから始めることになると思うが、自治体の受け方がどうなるかだ」と述べました。

また、西牧社長は自治体との協議のあり方について、利用促進に向けた協議会などがすでに設けられていることを指摘した上で、「いきなり再構築協議会を開くということにはならないと思う」と述べ、4月に成立した法律に基づく「再構築協議会」にこだわらずに調整を進めたいとの考えを明らかにしました。