まんのう町の交流施設 来月から子育て世代向けの設備を撤去へ

香川県まんのう町の交流施設で、来月から、子育て世代向けの設備が撤去されることになりました。
現在、町から管理運営を任されている法人が運営から撤退するのが主な理由ですが、一部から「高齢者が使いにくくなった」という指摘も寄せられていたということです。

まんのう町にある「ことなみ未来館」は、幅広い世代の交流拠点として、おととしオープンした廃校を改修した施設で、一般社団法人が町から管理運営を委託されていました。

施設の1階には、おもちゃや授乳スペースなども備えた場所があって、週末を中心に町内外から子育て世代が集まることができる場となっていましたが、今月末で町からの委託が終了するのに伴って、一般社団法人が運営から撤退するため、この子育て設備も撤去されることになったということです。

ただ、関係者によりますと、一部から「子どもばかりが集まり、高齢者が使いにくくなった」という指摘も寄せられていたということです。

坂出市から1歳の息子と訪れた40代の母親は「小さな子どもが遊べる場所が県内には少ないので、なくなると寂しいです」と話していました。

「ことなみ未来館」の幡多正樹館長は「毎週来る人の場所がなくなるということで心が痛いですが、別の所でも活動を継続できたらと思います」と話していました。

一方、まんのう町は「さまざまな人が交流でき、地域の課題解決にもつながる活動拠点にしていきたい」としています。