「讃岐うどん」インドで販路開拓へ 製麺会社と企業が連携
「讃岐うどん」のインドでの販路開拓に向けて、香川県の製麺会社と、インドで飲食店を展開する企業が連携して、現地での讃岐うどんのPRや商談などを進めることになりました。
高松市に本社を置く製麺会社「石丸製麺」は、国内消費の先行きへの不安から、人口増加の著しいインドでも讃岐うどんの販売を始めようと、ことし1月に現地で試食会を開催するなど、販路拡大に向けた調査を進めてきました。
こうした中、インド国内ですでに10店舗のすし店を展開する企業と新たに連携することになり、9日、両社の社長が契約書に調印しました。
今後、製麺会社に代わってインドでうどんの販売促進や商談を行うほか、現地の人たちに受け入れられるような、新たなうどんの食べ方についても開発していくということです。
「ラ ディッタ シンガポール」の小里博栄社長は「コシや調理など、最初はインド人にとっては分からないものだらけではあるが、10年後には讃岐うどんを好む人が必ず出てくる」と話していました。
「石丸製麺」の石丸芳樹社長は「現地でのパートナーがいなければ打つ手がないのが正直なところだった。おいしさに加え、常温で保存できるといううどんの利用価値も理解されるよう、一緒になって仕掛けていきたい」と話していました。
このあと、両社長は香川県庁を訪れて、池田知事と面会し、未開拓のインド市場に他に先んじて進出することは、大きな効果が期待できることや、県産のうどん用小麦「さぬきの夢」を使えば関税がかからず、手ごろな価格で販売できるといったメリットを説明しました。
これに対し、池田知事は「パイオニアとしてインド市場に進出することはとても意味のあることだ。県としても全面的に支援していく」と応じていました。