イスラム教で禁止の食材不使用「ハラル」対応のうどんを開発

海外から訪れた人がだれでも気軽に「讃岐うどん」を味わうことができるように、高松市に本部がありうどん店を展開する会社が、イスラム教の戒律で禁止されている食材を使わない「ハラル」に対応した商品を開発しました。

新たな商品を開発したのは、高松市に本部がありうどん店を展開する「あっとん」で、14日に香川県庁で池田知事に商品を説明しました。

「ハラル」に対応するうどんは、県の補助を受けて開発し、きょうは、インターネットなどで販売する、どんぶりの形の容器に入った「かけうどん」や「ぶっかけうどん」など5種類の冷凍うどんを紹介しました。

野菜や昆布でだしをとり、肉や魚などの動物性の食材や化学調味料などを使用していないため、イスラム教の戒律で豚肉を食べたりアルコールを摂取したりできない人や、菜食主義の人なども安心して食べられるとしています。

試食した池田知事は「食材に制限がある中でおいしいかった。世界中の誰もが香川に来てうどんを食べられるのは観光にとって大きい」と話していました。

新たな商品は、G7広島サミットに合わせてことし7月に高松市で都市相会合が開催されるのを前に開発したということで、会社では5月から、県内のうどん店のメニューにも加える予定です。

神原轟社長は「都市相会合にあわせてうどんを世界の標準にして発信したい」と話していました。