「黒松」の盆栽 EU輸出本格化で準備作業進む 高松
日本一の松の盆栽の産地、高松市で、EU=ヨーロッパ連合への黒松の盆栽の輸出が本格化し、市内の盆栽センターでは、輸出に向けた作業が急ピッチで進められています。
高松市鬼無町から国分寺町にかけての地域は、国内の生産量の8割ほどを占める松の盆栽の一大産地です。
EUへの黒松盆栽の輸出は令和2年10月に解禁されましたが、2年間、植物防疫所に登録されたほ場で栽培管理することが条件となっていたため、期間終了後の年明けごろから輸出が本格化しています。
高松市の鬼無植木盆栽センターでは、去年9月にオランダとスペインのバイヤーを招いて行われた商談会で買い付けられた盆栽およそ500本の輸出に向けた作業が行われています。
盆栽の生産者たちは消毒作業を済ませた上で、現地に届くまでの間水分を保つために土の上にみずごけを置いた盆栽を、輸送時に扱いやすい大きめのダンボールに詰めていました。
高松盆栽輸出振興会の尾路悟会長は「今回やっと出て行くわけだから非常にうれしい。鬼無、国分寺は黒松をメインに生産している盆栽農家が多いので、黒松を出せるのは非常にありがたい。しっかり作り上げた黒松をヨーロッパの人に楽しんでもらえたら本当にうれしい」と話していました。