県内の水道料金一律化で土庄町では20パーセント値上げへ

水道事業が一元化されている香川県では、令和10年度から、水道料金も一律になる予定です。
これに先立って、各区域の水道施設の水準も平準化する一環として、来年度から土庄町の水道料金が20パーセント引き上げられることが決まりました。
自治体の水道事業は、人口の減少などに伴って、収益も減少することが見込まれるため、各地で一元化する動きが出ていて香川県では、全国に先立って平成30年から、県内全域で一元化しており令和10年度からは、料金も一律になる予定です。
15日に事業の運営を担う、県や市町などでつくる香川県広域水道企業団の会議が開かれ、料金の一律化に向けて、それぞれの区域の水道施設の水準も平準化をはかる必要があるなどとして、土庄町の水道料金を、来年度から20パーセント引き上げることが決まりました。
これにより土庄町では、一般的な家庭では、いずれも税抜きで、◇1か月あたりの基本料金が、1150円から230円上がって1380円に、◇超過料金も、使用量に応じて1立方メートルあたり38円から62円値上げされます。
今年度は、同様の理由で東かがわ市でも料金体系が見直され、一般の家庭の利用で、平均およそ13パーセント値上げされています。
水道事業の一元化に伴う料金の一律化に向けて、平成29年に行った県の試算では人口の多い高松市は今よりも値上げとなる一方、人口の少ない地域では減額される可能性もあるということです。
香川県広域水道企業団は、来年度から本格的に料金の検討を始めることにしています。
一方、水道料金をめぐっては、物価高騰に対応するため、自治体が値下げに踏み切るケースも相次いでいて、県内では、丸亀市が来月以降4か月間、一般家庭の利用で1か月あたり990円値下げすることにしています。