落雷で本殿屋根が焼けた神谷神社 焼損部分を報道陣に公開

先月、落雷によって国宝に指定されている本殿の屋根が焼ける火事があった坂出市の神谷神社で、20日、焼損した部分が報道陣に公開されました。

本殿が建設された鎌倉時代から残っている可能性がある古い部材も一部が炭になっていることが明らかにされました。

坂出市神谷町にある神谷神社は先月27日、落雷が原因で、国宝に指定されている本殿の屋根が焼ける火事がありました。

神社が、国や県などとともに復旧計画について検討を進める中、20日、焼損した部分が報道陣に公開されました。

屋根は、広い範囲で炭の状態になっていて、公開に立ち会った県教育委員会の文化財専門員によりますと、鎌倉時代から残っている可能性がある古い部材についても一部が炭になっているということで、どこまで保存したうえで再建するかが課題だとしています。

坂出市によりますと、本殿は鎌倉時代の前期に創建され、「三間社流造」と呼ばれる様式の神社のうち、建てられた年代がわかっているものの中では、国内で最も古いということです。

神社は、来月14日からクラウドファンディングで復旧にかかる資金を募ることを決めたということで、中尾格宮司は、「800年にわたって守られてきた貴重な文化財が焼けてしまったことは非常に残念で、広く支援をしていただくことで一日も早く修復したい」と話していました。