香川県 新型コロナ 2人死亡 987人感染 感染者数は最多

香川県は20日、過去最多となる987人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。一方、浜田知事は記者会見し、移動の自粛などの行動制限を要請することについては、改めて慎重な考えを示しました。

香川県は20日、新たに987人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

県内で一日に発表される感染者の数としては、今月16日の593人を大幅に上回り、過去最多を更新しました。

居住地別では、高松市が524人と全体の半数以上を占め、丸亀市の114人、さぬき市の52人などとなっています。

年代別では10代が212人と最も多く、次いで10歳未満が168人、40代が160人、30代が146人と40代以下で全体の8割近くを占めています。

また新たに学校や未就学児を預かる施設など13件のクラスターが発生しています。

さらに、感染が確認されていた70代と80代の女性2人が亡くなったことも発表され、香川県での感染確認は合わせて5万7532人、亡くなった人は136人となりました。

浜田知事は20日、記者会見し、県内でも感染力がより強いとされるオミクロン株の「BA.5」への置き換わりが進んでいることが感染者数の急増に影響しているという見方を示しました。

一方で、移動の自粛などの行動制限を要請することについては「ひとつの数字だけで判断するのは難しく、病床使用率に何十何%という線を引くことは考えていない。よほどの根拠がなければ国の方針と全く違う対応をとることは難しい」と述べ、改めて慎重な考えを示しました。

【感染目立つ若い世代 対策には限界も】
感染者数が特に目立っているのは若い世代です。
このうち学校では部活動などでのクラスターも相次いでいて、それぞれできるかぎりの対策を取っていますが限界もあり不安を拭いきれない状況がうかがえます。

高松市番町にある高松工芸高校では、県教育委員会のマニュアルに基づき、すべての部活動で、練習内容や時間などの計画を作成し、体調不良の生徒の有無もチェックしています。
また体育館では、大型の扇風機を新たに設置し、換気を促しています。

一方、マスクの着用については対応が異なっていて、このうち女子バレーボール部ではコート上で6人が練習している場合などは、十分に距離がとれているとして外す一方、バドミントン部では、コート上で5人以上が練習する場合には着用することにしています。

それぞれ工夫をしながら対応していますが、対策にも限界があり、不安は拭えないといいます。

バドミントン部を指導する芝軒次郎教諭は「時間を区切ってマスクをする場面としない場面を考えながら、感染防止をしつつ部活動に取り組めるような環境づくりを心がけている。感染者が増えるなか、不安はあるが感染対策と熱中症対策のバランスを見ながらやっていくしかない」と話していました。

【県 これまでの対応方針見直しも】
感染者の数が急増するのに伴い、自宅で療養する人たちも増えていて、県はこれまでの対応方針を見直しています。

このうち、これまでは自宅で療養する人たちに、原則として毎日実施してきた健康観察については、65歳以上と40歳以上で基礎疾患が複数ある人、妊娠している人については、これまでどおりの対応とする一方本人の同意を前提に、一部の人は省略しています。

これにより県は、健康観察の対象を6割から7割ほど減らすことができるとしていますが、省略に同意した人の数は現時点では把握できていないとしています。

一方、高齢者施設ではクラスターが相次いでいて、今月に入ってからは通所型の利用者からの感染がこれまでよりも増えているとして、県は施設に対し利用者の体調の確認を徹底するよう呼びかけています。