ハンセン病の国立療養所「大島青松園」でコンサート

高松市の大島にあるハンセン病の国立療養所「大島青松園」で21日、長年、歌を通して入所者と交流を深めてきた女性歌手のコンサートが開かれました。

岡山市に住む歌手の沢知恵さんは、ハンセン病について広く知ってもらおうと、平成13年から毎年、大島青松園で一般の人たちを集め、無料のコンサートを開いてきましたが、去年とおととしは新型コロナウイルスの影響で中止となりました。

感染者が減少傾向にあることなどから、ことしは入所者や職員など、関係者を対象に開催することになり、会場には20人余りが集まりました。

コンサートでは、沢さんのオリジナルの曲から童謡まで幅広い分野の歌が披露されました。

コンサートの後半には入所者の東條高さんもステージに立ち、沢さんがピアノの伴奏をする中、賛美歌「いつくしみ深き」を歌いました。

そして、最後は「故郷」を東條さんと沢さんの2人で歌い、集まった人たちから大きな拍手を受けていました。

ステージに立った東條さんは「21年前、70歳の時からコンサートに出させてもらっていたので、これがないと寂しいです。沢さんとともに歌えてうれしかったです」と話していました。

沢さんは「開催できて、感謝の気持ちでいっぱいです。ハンセン病療養所が社会に開かれるべき時期にコロナの影響で再び隔離となったので、療養所から出来る発信をしていきたい」と話していました。