瀬戸内国際芸術祭 春会期が最終日 

現代アートの祭典、「瀬戸内国際芸術祭」は、18日、春会期の最終日を迎えました。

瀬戸内国際芸術祭は香川県と岡山県の島々などを舞台にした現代アートの祭典で、春、夏、秋の3つの会期に分けて、合わせて105日間開催され、先月14日に開幕した春会期は、18日が最終日です。

このうち、春会期のみの会場となった坂出市の沙弥島に展示しているロシア人のアーティスト、レオニート・チシコフさんの作品「月への道」には、多くの人たちが訪れ、作品を静かに鑑賞したり、写真に収めたりして楽しんでいました。

神戸市から訪れた30代の女性は「きょうが最終日ということで駆け込みで来ましたが、毎回新しい発見があり、楽しむことができました。感染対策の検温などは煩わしいというより、安心感につながっています」と話していました。

また、まんのう町の60代の男性は、「コロナ禍の開催でもっと人が少ないと思っていましたが、多くの人が来られてよかったと思います」と話していました。

瀬戸内国際芸術祭の夏会期は8月5日に開幕します。

【コロナ禍 様変わりした芸術祭】
新型コロナウイルスの感染が続く中で初めての開催となった今回の芸術祭。これまでの4回とは様変わりしました。

先月14日の開幕から今月8日までの来場者数は、17万5000人余りと、前回3年前の芸術祭の同じ時期に比べ、55%にとどまりました。

なかでも今回は新型コロナ対策に伴う政府の水際対策の影響で、外国人の来場が大幅に減ったとみられています。

また、新型コロナについては期間中、女木島を訪れていた県内からの来場者1人と、運営側のスタッフの3人に感染が確認されました。

このうち離島で感染が確認された2人は、実行委員会が用意したチャーター船が活用されたということです。

一方でクラスター=感染者の集団が発生することはありませんでした。
実行委員会は来場者の検温や感染者の搬送体制など、事前に策定した
感染対策の指針に沿って適切に対応できたとしています。

実行委員会の会長を務める香川県の浜田知事は、瀬戸内国際芸術祭の春会期について成功と言えるか問われたのに対して、「何を持って成功と言えるかは主観的なところもあり、評価はみなさまそれぞれに
 してもらいたい」と述べ、明言を避けました。

一方で浜田知事は「『スロースタート』で始まったが、その後の状況についても現状ではおおむね『普通のペース』だったのではないか」と述べ、来場者数は想定の範囲内だったという認識を示しました。

また、8月5日に始まる夏会期について浜田知事は、「気温も違ってくるので新型コロナに限らず、混雑への対策などにも十分な対応がとれるようにしていきたい」と述べました。