埼玉県立高校 在校生から“共学化”に反対意見 相次ぐ

男子校、女子校がある埼玉県立高校について去年、共学化すべきとする勧告が出たことについて、埼玉県教育委員会の担当者が生徒の意見を聞く会がさいたま市の高校で開かれ「多様な環境を奪わないでほしい」といった共学化に反対する意見が相次ぎました。

意見を聞く会は、120年余り前の創立から一貫して男子校の、県立浦和高校で開かれ、およそ150人の生徒が参加しました。
埼玉県の男女共同参画の問題に対応する苦情処理委員は、去年8月に男子校、女子校の県立高校あわせて12校ついて、県教育委員会に対し早期に共学化すべきとする勧告を行っています。
意見を聞く会は浦和高校の生徒たちからの要望を受けて開かれたもので、生徒からは県教育委員会の担当者に対し共学化されれば長く続いてきた行事が無くなり男子校ならではの特色が失われるという意見や、男子校を選べるという多様な環境を奪わないでほしいという意見が出ました。
また、男女が別の環境だからこそありのままの自分を出すことができるという意見や共学化を急ぐ前に男子校と女子校で交流を深めるなどほかの策を検討すべきといった声も上がり、共学化を求める意見はなく反対する意見が相次ぎました。
県教育委員会は生徒たちや保護者、それに卒業生の意見なども踏まえことし8月に県の方針をまとめることにしています。