杉並 母子死亡事故 整備士「ブレーキ踏んだが後ろに進んだ」

先月、東京・杉並区で母親と小学1年生の親子が自動車整備会社の店舗から出てきた車にはねられて死亡した事故で、逮捕された整備士が「ブレーキを踏んだが車が後ろに進んでしまった」などと供述していることが、警視庁への取材でわかりました。
一方で、これまでのところ車に不具合は見つかっておらず、警視庁は引き続き、当時の運転の状況を調べることにしています。

先月26日、杉並区で歩道を歩いていたイラストレーターの杉本千尋さん(43)と、小学1年生の娘の凪さん(6)が自動車整備会社の店舗からバックで出てきた乗用車にはねられ、死亡しました。
これまでの調べによりますと、過失運転致死の疑いがもたれている50歳の整備士は当時、事故を起こした車の車検の作業を担当していたことがわかっていますが、その後の調べで「ブレーキを踏んだが車が後ろに進んでしまった」などと供述していることが警視庁への取材でわかりました。
一方で、これまでのところ、車の動作に不具合は確認されていないということです。
整備士は16日処分保留のまま、釈放されたということで、ブレーキやアクセルがどのように操作されたかなど、任意で捜査を続けることにしています。