PRに偽り 米映画の公開中止に

はしかや風疹などのワクチン接種の重要性を訴えた街頭行進の様子を、ワクチンへの疑いを主張した全く逆の内容のアメリカ映画の紹介に使われたとして、医師や患者などの団体が抗議し、配給元の会社は、映画そのものの信ぴょう性にも疑いが生じているとして、直前になって劇場公開の中止を決めました。

公開の中止が決まったのは、研究者の告発を基に、はしか、おたふくかぜ、風疹の三種混合ワクチンの接種と、自閉症の関連を追及するアメリカのドキュメンタリー映画「MMRワクチン告発」です。
この映画のPR動画に、4年前に東京で行われたワクチン接種の重要性を訴える街頭行進の様子が全く逆の意図で勝手に使われているとして、行進を行った医師や患者などでつくる4つの団体が、今月福岡市の映画配給会社「ユナイテッドピープル」にそれぞれ抗議していました。
PR動画は、日本国内での公開に先立ち、映画の制作会社が作ったということで、配給会社は先月からホームページで使用していました。
配給会社は、誤りを認めて動画の使用をやめるとともに、7日映画の信ぴょう性にも疑いが生じているとして今月17日以降東京や神奈川、それに愛知で予定していた劇場公開をすべて中止することを決めたということです。
映画の公開がこれほど直前になって中止されるのは異例のことです。
配給会社の関根健次代表取締役は、「それなりのリサーチはしていましたが、足りませんでした。関係者に深くおわびします」とコメントしています。