県野球協議会などがドーム反対 照明なし小規模球場を要望

県が浜松市に建設予定の野球場を巡り、県内の野球団体などがアマチュアでも使いやすい屋外型で照明のない小規模の球場を含むボールパークを整備するよう鈴木知事に要望しました。

議論が続く新たな野球場を巡っては、鈴木知事が5月の知事選挙で「多目的ドーム型」を掲げ当選しましたが、初めての議会では球場の規模は示さず立地する海浜公園の基本計画案として、野球場やサブ球場、既存の総合水泳場、スポーツやイベントが可能な複数の広場を整備することが盛り込まれ了承されました。
こうした中、県内の野球関係団体で作る県野球協議会や近くの沿岸でウミガメの保護活動を行うNPO法人などが19日、県庁を訪れ、鈴木知事に要望書を手渡しました。
要望では、県西部ではアマチュアでも使いやすい小規模の球場が不足していると指摘した上で、ドーム型ではなく照明のない収容人数1万人以下の屋外球場と屋内練習場などを盛り込んだボールパークの整備や球場の構造と規模を絞り込むために県と市が立ち上げる協議会への参加を求めています。
これに対し鈴木知事は「県と市で協議会を作るのでまた意見を伺う機会を作りたい」と述べました。
面会後、県野球協議会の山下兼生参与は「ドーム球場の建設は使用料が高くなるので反対だ。野球関係者は市内の既存の野球場を野球の“聖地”と呼んでいるので、そこを取り壊す必要もない」と述べました。