国内外で活躍の切り絵作家 浜松市で作品展

国内外で活躍する、7人の切り絵作家の作品を紹介する展示会が浜松市で開かれています。

浜松市美術館で開かれている展示会は、「切り絵」の魅力や楽しさを感じてもらおうと企画されたもので、会場には、7人の女性作家の作品、113点が紹介されています。
作風や創作方法は作家それぞれで異なり、黒や白、一色の紙を緻密に切り抜いたものや、切り抜いた1枚の紙をねじったり重ねたりして立体的に仕上げたものなど、個性あふれる作品が並んでいます。
このうち静岡県出身の福井利佐さんが展示会にあわせて手がけた作品は「浜松」という文字をベースに、徳川家康や浜松城、それにバイクなど浜松ゆかりのものが切り絵で表現されています。
下絵の線を生かすように切り抜いたり後ろから複数の色紙を貼り付けたりしていて、立体的に見えるのが特徴です。
訪れた人たちは作品一つ一つに顔を近づけて細かい部分を確認したり、作家による作風の違いを比べたりして楽しんでいました。
学芸員の安岡真理さんは「これまでの切り絵の概念を覆すような個性的で魅力的な作品を見て、切り絵の楽しさを改めて感じてほしいです。展示会をきっかけに家でも切り絵を楽しんでもらえたらと思います」と話していました。
作品展は9月15日まで浜松市美術館で開かれています。