ウナギ放流で資源回復へ 地元団体がクラウドファンディング

養殖ウナギに利用される稚魚のシラスウナギを増やそうと浜名湖周辺の漁業者らでつくる団体は、産卵前の天然ウナギを放流するため8月からクラウドファンディングで資金を集めることになりました。

浜名湖周辺の漁業者や養殖業者などで作る団体は特産のウナギを守ろうと、11年前から産卵期の天然ウナギを放流する事業を続けています。
団体によりますと、去年1年間に浜名湖周辺で捕れたシラスウナギの漁獲量は、230キロと、ここ10年間でピークだった2016年の30%に満たない状況で減少傾向が続いています。
このため団体は放流事業への支援を求めるため、インターネットを通じて資金を集めるクラウドファンディングを8月1日から始めることになりました。
ことしは11月に、約300キロの天然ウナギの放流を目指していて、250万円の事業費のうちクラウドファンディングで30万円を集めたいとしています。
「浜名湖発親うなぎ放流連絡会」の加茂仙一郎会長は「ウナギの値段も高くなり、食べる機会も少なくなっている中、より多くの人に食べてもらえるよう協力してほしい」と話していました。