静岡大と浜松医科大学の再編 期成同盟会 8月に会合開催へ

静岡大学と浜松医科大学の再編をめぐり、浜松市などが主導する「期成同盟会」が8月6日、8か月ぶりに会合を開くことを決め、両大学の学長に現状の説明を求めていることがわかりました。
停滞する大学間の議論を前に進めるよう双方に働きかける見通しです。

静岡大学と浜松医科大学は5年前、法人を統合した上で大学を分割・再編し、静岡と浜松に2つの大学を作る計画で合意しましたが、その後、静岡大学内で難色を示す声が強まり、計画は無期限の延期となっています。
去年12月には、静岡大学が、両大学で合意した形ではなく、大学を1つに統合して、静岡と浜松それぞれに分校を設ける「1大学2校」案を大学としての正式な案に決定しましたが、浜松医科大学は当初の合意通りに計画を進めたいとしていて、議論は停滞しています。
両大学が再編の議論を行う連携協議会は、議事録の確認などを行ったことし4月の事務的な会合以降、開かれていません。
こうした状況を受け、浜松市や市内の経済界が主導する「期成同盟会」が8月6日に会合を開くことを決め、両大学の学長に出席を求めていることが関係者への取材でわかりました。
期成同盟会は合意書に沿った形の再編を行うことが望ましいという立場で、停滞する大学間の議論を前に進めるよう双方に働きかける見通しです。