富士山に臨時の派出所が開所 弾丸登山は「ダメ」

富士山の静岡県側のルートの山開きにあわせて、登山口に警察の臨時の派出所が開設されました。

県警察本部は、富士山の夏山シーズンに合わせて富士宮口と須走口の2つの登山口に毎年、臨時の派出所を開設しています。
このうち富士宮口の開所式では、富士宮警察署の影山勝彦署長が「山梨県が1日の登山者数の制限など規制をはじめたことで、ことしは静岡側の登山者が増えると予想される。安全のために弾丸登山や軽装はダメだと登山者に指導してほしい」と訓示しました。
臨時の派出所では警察官が交代で勤務し、安全な登山を呼びかけるほか遭難があった場合には救助活動にあたることになっています。
警察によりますと、富士山の静岡県側では去年の夏山シーズンに63件の遭難が発生し、2人が死亡、18人がけがをしました。
前の年の同じ時期に比べて13件増えていて、増加傾向にあります。
県警山岳遭難救助隊の武藤諭副隊長は「富士山は日本一高い山なので、装備をしっかり調えて体調を万全にしたうえで挑戦してもらいたい。弾丸登山はやめてほしい」と話していました。