熱海警察署 66の未解決事件の捜査書類を誤廃棄

去年2月、熱海警察署が窃盗や傷害などあわせて66件の未解決事件の捜査書類を誤って廃棄していたことがわかりました。
警察は、被害者に改めて話を聴くなどして、書類を作り直すとしています。

県警察本部によりますと、廃棄されたのは、2019年に熱海警察署が受理した窃盗や傷害などあわせて66件の未解決事件の被害届や捜査報告書などの捜査書類です。
捜査書類は、時効が成立するまで保管することが定められていますが、ことし2月に署員が資料を整理していた際に、保存期間が過ぎていない書類がなくなっていることに気づいたということです。
県警察本部が調査した結果、去年2月に複数の署員が保存期間の過ぎた書類を廃棄する際に、本来は対象ではない書類を誤って廃棄していたことがわかったということです。
県警察本部はこれまでに被害者に謝罪して理解を求めたということで、改めて話を聴くなどして書類を作り直すとしていますが、被害者の1人は亡くなっているということです。
県警察本部刑事企画課は「業務の指導を通して公文書の適正管理を徹底し、再発防止に努めます」とコメントしています。