SNS投資詐欺の被害防止へ 県警と銀行が連携協定を締結

SNSを悪用した投資名目などの詐欺の被害が急増していることを受けて、県警察本部は28日、県内の2つの銀行と被害防止のために連携する協定を結びました。

28日に県警察本部で行われた締結式では、静岡銀行とスルガ銀行の担当者が出席し、協定書に署名しました。
式では、県警察本部の水嶋春彦生活安全部長が「去年からSNSを悪用した投資名目などの詐欺の被害が急増しており、極めて憂慮すべき事態となっている。被害の拡大防止の観点から、インターネットバンキングの不審な取引に対するモニタリングを強化していただきたい」と呼びかけました。
協定では、銀行の顧客が詐欺の被害を受けたと認められた場合、銀行側は顧客の意向を確認した上で警察に必要な情報を提供し、速やかに口座の利用を停止するよう努めることなどが盛り込まれています。
県警察本部によりますと、こうした協定を銀行側と締結するのは初めてだということです。
静岡銀行の金融犯罪対策統括グループの望月俊吏グループ長は「顧客に不正な取り引きの疑いがあることを伝えても理解が得られないケースが多かったが、今後、警察の方に同席してもらえば理解が得られやすくなると思う」と話していました。