核融合「浜松を象徴する技術に」浜松市長 支援加速の考え

浜松市の中野祐介市長は次世代のエネルギーとしてレーザーを使った核融合発電の実用化を目指す研究拠点を視察し、これからの浜松を象徴する技術になるとして支援を加速する意向を示しました。

この研究拠点は大阪大学と連携する大阪府のスタートアップ企業がことし4月に浜松市中央区に設置したもので、26日中野市長が視察に訪れました。
事業内容について説明を受けたあと、容器内にレーザーを照射し、核融合反応で生じる「プラズマ」を模擬的に発生させる実験を見学しました。
この核融合発電は、海水から抽出した重水素などを燃料として利用するもので、高出力のレーザーを繰り返し照射することでエネルギーを継続的に生み出すということです。
視察を終えた中野市長は「夢の技術と思っていたが、具体的に動き出していると知り驚いている。これからの浜松を象徴する技術になるのではないか」と述べた上で、地域の経済を牽引する産業に成長するよう、地元企業との連携など支援を加速する意向を示しました。
スタートアップ企業の松尾一輝CEOは「浜松には光産業で高い技術を持つ企業が集積している。さまざまな企業と連携していきたい」と話していました。