富士宮市の病院 3人死亡事件 死亡の夫を不起訴に

去年9月、富士宮市の病院で73歳の夫が入院中の妻と娘を刃物で刺して殺害したあと、自殺したとみられる事件で検察は、殺人などの疑いで書類送検されていた夫を26日、容疑者死亡のため不起訴にしました。

去年9月27日、富士宮市の富士脳障害研究所附属病院で、富士市に住む73歳の夫が、別々の部屋に入院していた72歳の妻と40歳の長女を持ち込んだ包丁で刺して殺害したあと、みずからも刺して死亡しました。
警察や近所の人などによりますと長女は事件の20年ほど前から病気で入院し、妻は半年ほど前に脳梗塞で倒れて入院していて、捜査関係者によりますと2人はいずれも会話や意思疎通が難しい状態だったということです。
警察は夫が2人を殺害したあと自殺したとみて、6月11日に殺人と銃刀法違反の疑いで書類送検していましたが、静岡地方検察庁沼津支部はきょう、容疑者死亡のため不起訴にしました。