”無許可造成の盛り土が崩壊可能性” 函南町長が県と対応協議

函南町の山林に無許可で造成された3か所の盛り土を巡り、県の調査で崩壊の可能性が指摘されたことを受けて、18日、函南町長が県庁を訪れ、今後の対応を話し合いました。

函南町丹那地区の民有地の山林には、無許可で造成された盛り土が3か所あり、ことし4月の県の調査でこのうちの1か所は「崩壊の可能性が高い」、残りの2か所は「崩壊の可能性がある」と判定されました。
こうした中、18日、函南町の仁科喜世志町長が県庁を訪れて森貴志副知事と面会しました。
面会は非公開でしたが、県によりますと、2人は問題の盛り土について今後の対応を話し合い、崩壊の可能性が高いとされた盛り土については、盛り土のある斜面の近くに民家があるため特に注意が必要であることやすでに措置命令を出している造成した業者に撤去を引き続き求めていくことを確認したということです。
また、本格的な大雨の時期を迎える中、今回の3か所だけでなくほかにも不適切な盛り土がないかどうか県と町で見回りを強化することで一致したということです。
面会後、仁科町長は、「町民の命や財産を最優先にしていくことを県と話し合った。具体的なことについて今後の協議事項としたい」と話していました。