富士山の山開き前に写真家・植田めぐみさん講演会 富士宮市

7月10日、静岡県側で富士山の山開きを迎えるのを前に、夏山期間中、山頂で生活しながら写真を撮り続けている写真家の植田めぐみさんの講演会が富士宮市で開かれました。

吉田町の写真家植田めぐみさんの講演会は、富士宮市にある県富士山世界遺産センターが開き、市民など約30人が集まりました。
植田さんは、2010年から富士山山頂の山小屋や富士山本宮浅間大社の奥宮で働きながら富士山の写真の撮影を続けています。
講演会では、山頂で撮影した写真や動画を見せながら、天候が急に悪化する中で無理に移動しようとして立往生するなど、天候の把握をしないまま危険な目にあう登山者が少なくないと指摘しました。
このほか植田さんは、立ち入りが禁止されている区域に入ってご来光や噴火口を撮影するなど、登山道で問題となっているルール違反の事例を紹介していました。
参加した70代の男性は「世界遺産の富士山を守るためにも、登山者のマナーに改めて気づいてほしいという熱意を感じました」と話していました。
植田めぐみさんは「自然相手なので、人の力ではどうすることもできず、自然に身を任せるしかないので、その中で登山を楽しませていただくという気持ちで臨んでほしいと思います」と話していました。