沼津市の水族館「あわしまマリンパーク」7月12日営業再開へ

今年2月に閉園した沼津市の水族館「あわしまマリンパーク」の運営会社の新社長が、7月12日に水族館の営業を再開すると発表しました。

沼津市の離島・淡島にある水族館「あわしまマリンパーク」は、ことし2月、施設の老朽化や生き物のえさ代の高騰などを理由に閉園しましたが、その後、5月に放送作家の今村クニト氏が運営会社の新しい社長に就任し、できるだけ早く営業を再開したいという意向を明らかにしていました。
こうした中、9日、地元の住民などを水族館に招いて今後の方針についての説明会が開かれ、今村社長が、7月12日に水族館の営業を再開すると発表しました。
今村社長は、「私の力不足もあり、水族館を元に戻すにはまだ道半ばの状態でのオープンとなり大変申し訳ない。一緒に元に戻す作業を手伝って欲しい」と述べてボランティアへの参加を呼びかけました。
「あわしまマリンパーク」は、かつて同じ親会社の傘下にあり2019年に破産手続きが始まった旧「淡島ホテル」の破産管財人との間で、水族館の施設の所有権をめぐる裁判が続いているほか、2億円を超える負債も抱えています。
これについて今村社長は「和解に向けて動いている。債権者側としっかり話し合って解決し普通の状態に戻したい」と話しました。
説明会に参加した沼津市の女性は「水族館を復活させてくれるのはありがたいです。また地元が活性化すればいいですね」と話していました。