静岡県知事選 出口調査の結果

26日、投票が行われた静岡県知事選挙は、立憲民主党と国民民主党が推薦した元浜松市長の鈴木康友氏と自民党が推薦した元副知事の大村慎一氏が競り合っています。

静岡県知事選挙の投票は午後8時までに締め切られました。
選挙戦は15年ぶりに新人どうしの争いとなり、立憲民主党と国民民主党が推薦した元浜松市長の鈴木康友氏や自民党が推薦した元副知事の大村慎一氏ら6人が立候補しました。

NHKは26日、静岡県知事選挙で有権者の投票行動や政治意識を探るため、出口調査を行いました。
調査は、県内40の投票所で投票を終えた有権者6012人を対象に行い、76.9%にあたる4624人から回答を得ました。
一方、25日までに有権者のおよそ16%が期日前投票を済ませていますが、これらの方々は調査結果に含まれていません。
NHKが26日行った出口調査によりますと、静岡県知事選挙は元浜松市長の鈴木さんと元副知事の大村さんが競り合っています。

【支持政党別】
出口調査ではふだん支持している政党について尋ねました。
それによりますと、自民党が32%、立憲民主党が11%、日本維新の会が4%、、公明党が3%、共産党が3%、国民民主党が2%、れいわ新選組が2%などでした。
また、特に支持している政党はない、いわゆる無党派層は42%でした。
鈴木さんは、それぞれ推薦を受けた立憲民主党の支持層の70%台後半、国民民主党の支持層のおよそ70%から支持を集めたほか、自民党の支持層からは30%台半ばの支持を得ました。
また、特に支持している政党はないいわゆる無党派層は50%余りから支持を得ました。
一方、大村さんは推薦を受けた自民党の支持層のおよそ60%から支持を得たほか、公明党の支持層の50%余りから支持を得ました。
また、無党派層は30%台後半から支持を得ました。

【年代別】
年代別で見ると「10代・20代」から「70歳以上」までの各年代で、鈴木さんが大村さんらほかの5人を上回りました。
特に「70歳以上」は50%余り、「30代」から「60代」ではそれぞれ40%台後半が鈴木さんに投票したと答えました。

【男女別】
男女別では男性と女性いずれも鈴木さんが大村さんらほかの5人を上回りました。

【川勝県政】
出口調査では、これまで15年の川勝県政を評価するかどうか尋ねました。
「大いに評価する」が11%、「ある程度評価する」が56%、「あまり評価しない」が24%、「全く評価しない」が10%でした。
このうち、「大いに評価する」と答えた人と「ある程度評価する」と答えた人は、それぞれ50%台半ばが鈴木さんに投票したと答えました。
一方、「あまり評価しない」と答えた人の40%台後半、「全く評価しない」と答えた人のおよそ60%が大村さんに投票したと答えました。

【リニアの工事】
出口調査でリニア中央新幹線の静岡県内の工事について尋ねたところ、「急ぐべきだ」が31%、「急ぐ必要はない」が59%、「中止すべきだ」が10%でした。
このうち、「急ぐべき」と答えた人は、50%余りが大村さんに投票したと答えました。
一方、「急ぐ必要はない」と答えた人は50%台半ばが鈴木さんに投票したと答えました。
さらに、「中止すべきだ」と答えた人は30%台後半が鈴木さんに投票したと答えました。

【期待する政策】
出口調査では新しい知事に最も期待する政策について尋ねました。
それによりますと「経済対策」が31%で最も多く、次いで、「医療・福祉政策」が21%、「子ども・教育政策」が19%、「リニア中央新幹線への対応」が13%、「災害対策」が9%、「人口減少対策」が8%でした。

【政治とカネ】
出口調査では投票する際に「政治とカネ」の問題を考慮したかどうか尋ねました。
「大いに考慮した」が29%、「ある程度考慮した」が43%、「あまり考慮しなかった」が20%、「全く考慮しなかった」が7%でした。
このうち、「大いに考慮した」と答えた人の50%台後半が鈴木さんに投票したと答えた一方、「ある程度考慮した」と答えた人の40%台後半は大村さんに投票したと答えました。
また、「あまり考慮しなかった」と答えた人の40%台後半が大村さんに投票したと答えた一方、「全く考慮しなかった」と答えた人の40%台半ばは鈴木さんに投票したと答えました。