スズキ昨年度決算 売り上げ初の5兆円超え 過去最高

自動車メーカー、スズキは昨年度1年間の決算で売り上げが5兆3700億円余りと初めて5兆円を超え、過去最高となりました。
主力市場のインドや日本での販売台数の増加が主な要因です。

浜松市に本社があるスズキが発表した昨年度1年間の決算によりますと、売り上げは、前の年度より15.8%増えて5兆3742億円、本業のもうけを示す営業利益は32.8%増えて4655億円となりました。
売り上げが5兆円を超えるのは初めてで、営業利益とともに過去最高となりました。
半導体不足の解消に伴って主力市場のインドや日本で生産台数が増加し、インドでは車の販売台数が15万台と率にして9%増えたほか、円安によって820億円余りの押し上げ効果があったことが主な要因です。
今年度1年間の業績見通しについては、売り上げが5兆6000億円と4.2%増加し、営業利益が4800億円といずれも過去最高となると予想しています。
オンラインで会見した鈴木俊宏社長は「円安などに助けられたのも事実だが、販売台数の増加や、適正な商品開発ができた結果でもある。引き続き努力して、さらに過去最高の実績を伸ばすよう取り組んでいく」と話しました。