リニアめぐり島田市の染谷市長 “県の専門部会は解散すべき”

静岡県が着工を認めていないリニア中央新幹線をめぐり、島田市の染谷絹代市長は5月に県知事選挙が行われることをふまえ、川勝知事の方針で水資源や環境保全への影響について議論を進めてきた県の専門部会は解散すべきだという考えを示しました。

大井川流域に位置する島田市の染谷市長は、30日の定例会見で川勝知事の辞職に伴って5月26日に実施される知事選挙について言及し、「選挙の結果が、リニア中央新幹線の問題に大きく響くことになる」と指摘しました。
その上で、リニア工事による水資源や環境保全の影響についてJR東海との間で議論してきた県の専門部会について、「川勝知事の方針に沿って議論してきた場であり、個人的な提案だが、今ある専門部会は解散するべきだ」と述べました。
また、新たな知事にふさわしい人として「地域にしがらみがなく、バランス感覚を持っていて、県内の諸課題について熟知している誠実な人がいいと思っている」と話し、特定の候補を応援するか問われると、「心の中にはあるが、選挙後にどなたがなっても島田市政と県政で協力していかなければいけない」と述べるにとどめました。