”妻以外と同棲”報道 議員辞職の宮沢博行氏が地元議員に謝罪

妻以外の女性と金銭的な援助を伴う同棲生活を送っていたなどと報じられて衆議院議員を辞職した、磐田市が地元の宮沢博行氏が、28日、代表を務めていた自民党の支部の会合に出席し、議員らに謝罪しました。

宮沢博行氏をめぐっては、4月24日に「文春オンライン」が、妻以外の女性と金銭的な援助を伴う同棲生活を送っていたなどと報じ、宮沢氏は翌25日に衆議院議員を辞職しました。
宮沢氏は28日、自身が支部長を務めていた自民党静岡県第三選挙区支部が袋井市で開いた幹事会に出席し、冒頭で所属する議員などに対して辞職の経緯を説明するとともに謝罪しました。
会合を退席したあと、報道陣の取材に応じた宮沢氏は、「これまで支えてくださった支援者の皆さん、地元の有権者のみなさん、すべての国民のみなさんにおわびを申し上げます。誠に申し訳ありませんでした」と述べて頭を下げました。
宮沢氏は報道された内容をおおむね事実だと認め、「新型コロナの感染拡大で緊急事態宣言が出されているときの不祥事で、許されないことだと認識しています。欲をおさえきれなかったといいますか、負けてしまった結果だと思っています。そこは反省をし続けなければいけない」と述べました。
一方、自民党安倍派の政治資金パーティーをめぐる問題で、収支報告書に不記載があったことについては、「資金を不祥事に流用したのではないかという疑念は当然生ずると思いますが、絶対にそんなことはありません」と強調しました。
また、宮沢氏は、今後の政治活動について問われると、「まったくの白紙です」と述べるにとどまりました。

28日の幹事会は非公開で行われ、宮沢氏によりますと、出席者からは「人格を疑う」とか「謝罪だけではすまない」などと厳しい意見が相次いで上がったということです。
会合のあと、自民党静岡県第三選挙区支部の幹事長を務める江間治人県議会議員は、報道陣の取材に対し、「支部のみなさんからは、『裏切られた』という意見が出ていた。非常に残念で悔しいという表情をしていた」と述べました。
また、知事選挙への影響を問われると、「自民党全体のことも踏まえ、西部地域は異例ずくめの政局で、どのような影響があるかわからない。少なからず心配する声はあるが、切り替えて知事選挙に専念したい」と述べました。
その上で新たな支部長については、「選挙が終わったら、各支部からの意見も踏まえて決定していく」と話していました。