下田市の新庁舎完成し記念式典

下田市が廃校となった中学校の校舎を新庁舎として活用するために進めてきた改修工事がこのほど終わり、21日、関係者が出席して記念の式典が開かれました。

下田市は、現在の庁舎の老朽化が進んでいることや、県の被害想定で津波の浸水域にあることなどから、市内の河内地区に庁舎を移転する計画を進めています。
市では、庁舎を新たに建設するとともに、おととし統合により廃校となった稲生沢中学校の校舎を改修して活用することにしていて、このほど改修が終わったことから、21日、関係者が出席して記念の式典が行われました。
式典では、中学校の卒業生で高校3年生の松本梨那さんが「庁舎が下田の賑わいを切り開く舞台になることを確信しています」と挨拶しました。
この庁舎は鉄筋コンクリート造りの4階建てで、延べ床面積は約3000平方メートルあります。
4月30日に、市長室や市議会の議場、それに産業振興課など一部の課が移転し業務を始める予定で、21日午後からは、市民を対象にした内覧会が開かれました。
中学校の卒業生などが訪れ、大きく様変わりした建物を興味深げに眺めていました。
中学校の卒業生だという女性は「すごくきれいになりました。早くこちらに移ってほしい」と話していました。
市は新たな庁舎の建設にも今年度中に着工し、2年後の完成を目指すことにしていて、現在の庁舎では、市民保健課や福祉事務所などが業務を続けるということです。